おかずの欠品を検出。お弁当の具材検査技術
弁当の手作業による盛り付けでは、入れ忘れ(欠品)や入れる場所の間違え(配置ミス)などが発生します。この技術は、カメラでお弁当を撮影し、AI(物体検出)と画像処理によって、お弁当のおかずを判別し、弁当容器に対しておかずの欠品や配置ミスを検出します。おかずの個体差もAIでは検出が可能です。AIへのお弁当の登録作業は簡略化され、様々な容器やおかずに対応可能です。
解決できる課題
- 手作業による盛り付けのミスを検出したい
- 目視で欠品や入れ間違いをチェックしているが見落としがある
検出例
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漬物の欠品
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ミニトマトの入れ間違い
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めんつゆの欠品
特徴
AI(物体検出)によるおかずの検出
AIによっておかずの種類・位置を検出します。容器に対して相対的に判定を行い、規定の位置に正しいおかずが入っているかを判定することで欠品や盛り付けミスを検出します。AIによる判定で個体差による形状の違いも考慮し検出することができます。
自由な判定範囲設定
ユーザー側で自由に判定する範囲を設定できます。様々な形の容器やおかずの配置に対応可能です。容器に対して範囲を設定し、対応するおかずを設定します。
簡単な学習作業
おかずの種類と位置は判定範囲設定を元に学習されます。判定範囲を設定後は正常品を撮影することで学習が可能です。
おかず以外も判定可能
AIに学習させることでお弁当の付属品(醤油差し・割り箸など)も判定が可能です。弁当の正しいパッケージングの判定にも利用可能です。
自動判定
より作業手順の簡略化の手法として自動判定が可能です。容器を検出することで自動で判定を開始し結果を表示します。
学習手順
AI(物体検出)で判定を行うにはアノテーションと呼ばれる画像に対しておかずの種類と位置を示したデータの作成とアノテーションされたデータを元に学習が必要です。この技術では、あらかじめおかずの種類と位置を容器に対して設定しておくことで撮影した画像から自動でアノテーションを行い作業を簡略化しています。
- 容器を撮影する。
- 容器に対しておかずの種類と範囲を設定する。
- 正常品を複数枚、撮影します。②の設定を元に自動で容器のどの位置に何のおかずがあるかが設定されます。
- ③のデータを元に学習を行うことで、おかずの判定が可能になります。